ある愛の詩

Love Story

製作 デビッド・ゴールデン/ハワード・G・ミンスキー
監督 アーサ・ヒラー
脚本 エリック・シーガル
原作 エリック・シーガル
音楽 フランシス・レイ
出演 ライアン・オニール/アリ・マッグロー

内容紹介
名家の四世のOliverとイタリア移民の娘Jennyの恋物語。身の上の違う2人が 次第に惹かれ合い、Oliverは父の反対をも押し切り送金中止の身になりなが らJennyと結婚する。Jennyは一人働き、Oliverはロースクールへ。貧しいな がらも二人は幸せな生活を送る。やがてOliverは優秀な成績で卒業し法律事 務所へ勤め始めるが、その矢先に医者からJennyが余命幾ばくもないことを知 らされる。胸に染みるシーンを多くもち、フランシス・レイの切ない音楽を バックに描かれたこの世界は、未来永劫朽ちることはないだろう。
名場面
>The First Scene<
Oliver says:
What can you say about a twenty-five-year old who died?
That she was beautiful. And brilliant.
That she loved Mozart and Bach. And Beatles. And me.
>The Last Scene<
Oliver's father says:
Oliver. Why didn't you tell me?
I made a couple of calls and as soon as I found out I jumped right in the car.
Oliver I want to help.
Oliver says:
Jenny's dead.
Olover's father says:
I'm sorry. (in a stunned whisper)
Oliver says:
Love means never having to say you're sorry.
おもふところ
映画の内容自体には関係のないことだが、まず、何よりも、Love Storyとい う原題を「ある愛の詩」と訳す、翻訳者の腕に感服させられた。この映画の 題名として、これほどぴったりな邦題がほかにあるだろうか。
気づいた点として、非常に易しく、非常に聞き取りやすい英語で場面が進行 していく。上で、英語を載せたのもそのためである。すんなりと読める人も 多いかと思う。上にもあげた、"Love means never to say you're sorry."は、勘当状態であったオリバーの父親が、ジェニーの危篤を聞 きつけて病院にやってきて、(オリバーはジェニーの治療費のために父親に 金を借りに行くが、このときは他の理由を作り、取り繕った。)ジェニーの 死を聞き、「残念だ」と言ったものに対するオリバーの返答だが、これは 「愛とは決して後悔しないことです。」と訳されている。映画を観た人にとっ てはやはりこのシーンがもっとも心に残っただろう。なぜなら、この台詞は 生前にジェニーがオリバーに言った台詞だからである。余談だが、この邦訳 もまた、私にとってはすばらしいものに感じられた。
しかし、なぜか実際、どこが良かったのかと言われるとうまく説明できない。 いろいろなシーンが頭に浮かぶのだが、説明はできないのだ。なんか拙い なぁ・・・。
この映画にありきたりという感想をもつ人も多くいるだろう。時代の変化と 言えばそれまでだが、しかし私はこの映画こそが「ありきたり」の大元であ ることを信じて疑わない。
そして結論→音楽満点。あなたも観ましょう。